フタゴ テレビとの付き合い方 効果音を上手く使おう
子どもがテレビを見るようになると、子ども向けの番組やアニメを流す時間が増えて、自分が見たいニュースなどは全く見られなくなる。
じーちゃんばーちゃんは0〜2歳の最初の頃こそ我慢して付き合ってくれたけど、3歳くらいになると自分たちの見たいものとのギャップに耐えられなくなった。
私は子どもがいない20代の頃から、なぜか民放よりもNHKの教育テレビをつけていることが多かった。
ので、子どもが出来てからもあまり違和感も退屈も感じることなく、むしろ一緒に楽しみながら見ることができた。
ただ、アニメはほとんどなじんでなかったので最初は楽しめず。
有名なアンパンマンでさえ、設定の不思議さばかりに目が行き楽しくはない。
子どもも、3歳までは早い展開を耳で理解しながらついていくのが難しく、ぽかんと口を開けて刺激が素通りしているような様子も多かった。
食事の準備中などどうしようもない時を除いて、出来るだけ映像が“ただの刺激”になるのは避けたい。
ということで、質問をすることに。
3歳を過ぎてからはどんどん言葉の理解が進み、耳で聞き取れる知っている言葉も増えたので、
「アンパンマンどこいったの?」
「なんで泣いてるの?」
など、一緒に見られないという状況をむしろ利用する。
最初は質問の意味がわからなかったり答え方がわからなかったりと、わたしの発言自体がスルーされていた。
3歳半くらいからは質問したわたしを見て、なんでだろう⁇という顔をするようになり、その後徐々に間違えていたり思い込んでいたりもあるが答えてくれるようになった。
そうこうしているうちに、自分も登場人物を覚えお気に入りのキャラクターまで出来た。
なんでも”慣れ“だ。
見続けているうちにそのアニメの醍醐味なども分かるようになった。
4歳にもなると、自分から
「どうなったの?」
「どこいったん?」
とテレビを見ながら質問してくるように。
時には解説のようなこともしてくれる。
60分近くある映画などを集中してみるようになったのは、3歳半ごろだろうか。
トトロを手始めに、少しずついろんなものに触れてみることに。
歌やダンス、メリハリのあるところしか見なかった3歳半までの時は、時々短く解説しながら一緒に見た。
集中している時は出来るだけ口を挟まず、ん⁇という空気が流れたときだけ、すかさず一言解説をはさむ。
子どもたちがそのアニメの世界に入り込む手伝いとして1番効果があったのは、効果音。
擬音をフル活用する。
なんとか楽しんでもらおうと、焦りの気持ちからとっさに出た声が最初だった。
まっくろくろすけがどわ〜っとあふれてくるところで、
「だーー!」
と効果音なのか驚きの表現なのか自分でもわからない声を出した。
フタゴはびっくりして母の顔を見て、次の瞬間大笑い。
こうなると自分も楽しくなってくる。
それからは、テレビを見て母が面白がっている姿を見ると笑い、怖がっている姿を見るとこわばった顔をしてこちらをみるようになった。
1番最近では、まだ早いかなと思いつつ見せたライオンキングで食事のシーンに効果音をつけて大爆笑をとった。
あまりテレビやタブレットには頼りたくないけれど、病気の時にはとても助かるし、使いようによってはいろんなことを考えるきっかけ作りにもなる。
子どもだけで見せて放置してると罪悪感もでるが、大人参加型ならネタが増えて、テレビを見ている以外の時間も会話の幅が広がる。
おかげで家事もはかどり、子どもの頭の体操もでき、ストーリーを共有していることで生活に照らし合わせてしつけもできる。
メディアを使う罪悪感に負けずに、最大限に気持ちよく活用しよう。