双子のコツ

双子育児の生活そのまま👶👶 生活くさい、細々とした日々の奮闘記です。

双子を妊娠して味わった、子どもを失う怖さ

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双子を授かってすぐのこと。

 

つわりで意識がぼんやりしていた時。

 

お昼頃、吐き気を我慢しながらシャワーを浴びていた時に、コンタクトをしていないボンヤリした視界に赤いものが流れていくのが見えた。

 

一瞬頭が空っぽになったあと、慌てて風呂から上がった。

 

どう考えればいいのかわからず、身体中がどきどきしているのを感じながらとにかく洋服を着る。

 

その間にも、何となくお腹に異変が起きつつあるような嫌な予感。

 

恐ろしい予感が現実化するのがいやで、自分で運転して病院に行こうかと考えるも、もしかしたらそれすらまずい状況になるかもしれないと、頭の中で言葉になる前にそう感じる。

 

結局、家族に運転を頼んで髪から雫がたれるままで病院に向かう。

 

出血と思われるものを見てから、10分かからないほどの事だったと思う。

 

 

病院に向かいはじめてすぐ、お腹が痛くなってくる。

 

やっぱり…

 

と思っているうちに、今までの人生で感じたことのない耐え難い痛みに。

 

車の中は暑いくらいの天気だったけど、雫のせいなのか、頭で汗が出ているのか、寒くてエアコンが入れられない。

 

10分ほども経つと、唸らずにはいられないほどになった。

 

かかりつけの産婦人科は昼休みで、患者はもうひとりだけ。

 

びちゃびちゃに濡れたまま待合のソファに座る。

 

その様子のせいか、すぐに診察に通された。

 

その時、近づいてくる院長の言葉が聞こえたのだけど、

「つわりでしょー⁈」

 

当時は痛くてそれどころではなかったけど、後で思い出すたびに、

せめて聞こえんように言ってくれ…

と思ったもんだ。

 

 

内診中、生きた心地がしなかった。

 

車中で、もうだめだと思っていた。

流産したのだと。

 

医師に言われた言葉は覚えていない。

 

何かを言われて、

え⁈

「生きてる⁈⁈」

 

と、医師と入れ替わった看護師さんに確認して、号泣した。

 

 

その後も痛みはなかなかおさまらず、点滴をしそのまま入院。

ひいてはまた波が来る感じで激痛が2時間ほどは続いたのか。

 

結局1日ほどで退院したと記憶しているが、仕事は辞めることに。

 

 

できる限り仕事をしていくつもりだったけど、さすがにこの恐怖の体験で考えが変わった。

 

 

子どもが無事産まれることだけを考える。

 

まだ子どもの顔も見ない、超音波の写真でも白いモヤモヤにしか見えない、まだ母親になった実感も何もない中で感じたこの体験は、今でも

 

"子どもを失うことがあるかもしれない"

 

という、日常の生活の中でずっと頭の隅にある

"常に抱える恐怖"

として、残ることになった。

事故のニュースを見る度、病気の特集を見る度、何度も何度もあの体験がフラッシュバックする。